浦安市内女子トーナメント
16日の土曜日は、浦安市内女子トーナメントが開催されました。シーガルスからは高学年と低学年にそれぞれ1チームずつ出場しました。
高学年・低学年共に一歩届かず
低学年チームは、初戦の高洲ホッパーズ戦がまさかの大敗となり、予想外のスタート。その後は何とか立て直して合同チームに2連勝し、4チーム中2位となりました。
高学年チームは、マリーナガールズ戦に3−0で勝ち幸先よくスタートしましたが、次戦の合同チーム戦には一瞬の隙をつかれ、まさかの0-1。こちらも予想外の敗戦となってしまいました。そして後のない最終戦の対戦相手は、ここまで2連勝で暫定首位の高洲ホッパーズ。お互い一歩も譲らない白熱した試合となりましたが、前半に挙げた1点を守りきり、1-0で勝つことができました。
その結果、高学年チームは3チームが2勝1敗で並び、1位と2位は得失点差も同値となり、総得点でシーガルスを上回った合同チームが1位、シーガルスは2位という結果となりました。
勝って得たものと敗れて得たもの
高学年チームは、今年はなかなか結果が出せていませんでした。6年生が塾や他の習い事でなかなか揃わず、事実上5年生4年生が主力とならざるを得ない状況で、苦しい戦いを続けてきました。
1勝もできなかった草津遠征、そしてその後の千葉県U-12リーグでも勝ち星を上げることができず、選手たちも自信を失い気味となっていました。
そんな中で、1試合目と3試合目は、選手たちがこれまでの取り組みを見事にグラウンドで表現することができていました。特に3試合目のホッパーズ戦は、個人的には今大会のベストゲームだったと思っています。後半最後のホッパーズの怒涛の攻撃には何度もやられたと思いました。しかしその猛攻を凌いで勝ちきれたことは、選手たちが自信を取り戻すことにつながったのではないでしょうか。
全国レベルの強豪と苦しみながらも戦い続ける中で、着実にチームは進化しています。シーガルスとしての戦い方も浸透してきました。
一方で、4年ぶりの市内女子トーナメント無冠。過去を遡っても、記録のある12年間で2度目の事態です。伝統を守り続けることの難しさを再認識しました。
正直に言って、大変悔しいです。
あの1点が取れていれば。
あの1点を防げていれば。
選手たちはそれぞれのベストを尽くしてくれました。
不調や負傷もある中で、最後まで戦い抜きました。
選手たちも悔しいでしょうが、結果を出させてあげられなかったコーチ陣も悔しい。
この悔しさが、強くなりたいという意志になるはず。
1点に、ワンプレーにこだわることの大切さも身に沁みたはず。
また次の目標に向けて一つずつ積み上げて行きましょう。
もう一つの心配事
そして最後に、書こうか書くないでいようか悩みましたが、もう一つ。
この浦安市内女子トーナメントは、市内サッカー少女にとっての一大イベントであり、例年私たち女子チームだけでなく、男子チームで活動している女子選手も多数集まっています。
しかし、最後の表彰式では、今年は心なしか全体的に人数が少なくなっている気がしました。参加チーム数も減少しており、今年は大会としてはトーナメントの位置付けでありながら、リーグ戦形式で戦うという変則的な大会でした。
女子選手が安心できるプレー環境がなければ、女子サッカーが競技として文化として発展していくことは不可能です。サッカーは、国籍や、年齢や、性別に関わりなく、ボール一つあれば楽しめるスポーツです。特別な選手でなければ楽しめないスポーツではありません。
女子サッカーの環境を継続的に維持するためには、地域全体で女子サッカーへの関心を呼び起こす取り組みが欠かせません。新たな選手層の開拓として未経験者へのアプローチを続けていく一方で、今現在プレーしている女子選手にとってこの大会が目標となるよう、大会自体の価値を高めていく努力が必要なのではないでしょうか。